キハ03 (ムサシノモデル) やっぱりローカル気動車 - 29
国鉄 キハ03 レールバス
ムサシノモデルのメーカー完成品
1996年の製品です
長さが短く、背の低い気動車ですが
車体幅は一般の気動車と同じなため、
かなり幅広に見えます
小さいながらも丁寧に作られており
2軸車ながらKATOの分岐器もスムーズに走ります
昔懐かしい田舎の列車を取り上げた
”Idyll” ~田園の唄 というシリーズの製品で
南部縦貫鉄道 や 羽幌炭鉱鉄道 のレールバスも
制作されました
実車は
1956年度に旧形式 キハ10200形 として20両 が製造され
その後改番により キハ03形 となりました
北海道用の酷寒地仕様なので二重窓になっています
外観も暖地向けの キハ02形 にスノープラウ、ホイッスルカバー
機関覆いなどが装備された点が異なります
客用扉や通風機をはじめ
各所にバス用の部品が転用されています
特に乗客の少ない線区である
天北線、根北線、標津線等で使用されましたが
約10年の使用の後、1966年に全車が引退しています
キハ21 (フェニックス) やっぱりローカル気動車-28
キハ21 フジモデルの真鍮製
バラキットの組立てです
キハ21 自体がはマイナーな形式でして
HO鉄道模型界でもメーカー完成品は
殆ど製品化されていません
ま、そういう時こそフジモデルのBBキット出番です
キハ21の外観は同時期に製造された
キハ20 0番台(バス窓)にほぼ似ており
客用扉下部に明かり窓が無いか、有るか
の差、程度です
でも、キハを全形式制覇するには
避けては通れない道なのです
実車は
キハ20 に耐寒装備を盛り込み、
寒地向けとして1957年に製造され
主に北海道および東北地方で運用されたのですが
ドア位置はキハ20形と同じでデッキがなく、
冬期の客室内温度維持に問題があり
そのためこの年に84両が製造され、
翌1958年からは耐寒・耐雪性能を強化した
酷寒地向けのキハ22形に製造が移行されました。
84両もありながら東北地方以北に配置されていたので
関東以西では馴染みの薄い形式でした。
1983年までに、キハ40に置き換えられ
全車が廃車となりました。
キハ20 (エンドウ) やっぱりローカル気動車-27
エンドウの キハ20 バス窓
1992年のメーカー完成品です
安定の仕上がりです
キハ20 は様々なメーカーから販売されていますが
バス窓車の完成品は現在はエンドウ製が唯一で
最近でも繰り返し生産されています
ただMPギアながら
搭載しているモーターの型番が
以前とは変更になっており
当時の製品と現在の製品とでは
回転速度が異なるので混結は出来ないようです
先に紹介した エンドウ製キハ25 を左に並べてみました
同じメーカーで同じ時期の製品ですが
肌色が微妙に異なっていて
キハ25の方が赤味が強いようです
一般型気動車は実物でも編成の中で
色にバラツキがあったりしましたので
仕方がないのかも知れませんが
実車は
409両ある キハ20 の中で
1957年度に製造された103両がバス窓でした
我が家のキハ20 系列を並べてみました
左から、天賞堂、鉄道模型社、フェニックス、
しなのマイクロ、エンドウ です
キハ12 (天賞堂) やっぱりローカル気動車-26
天賞堂のプラスチック製の キハ12 一般色です
2009年に キハ17のシリーズの一つとして発売されました
出来上がりも同様です
生産数量が少なかったらしく
街中の小売店では早々と予約受付を終了していましたが
北海道専用ののマイナー形式で人気薄だからでしょうか
今でも天賞堂の銀座本店では販売され続けています
キハ11 を極寒地仕様にしたもので
客用窓の二重窓化、ドアステップ窓の省略
タイフォンカバー、デフロスター等が異なります
スノウプロウは単線型が標準で装備されており
北海道らしさを感じさせる特徴となっています
右が キハ12、左が キハ11です
実車は
酷寒地向けの便所付き両運転台車で
1956年度に22両が製造されました
1958年には後継の キハ22 が登場しており
キハ12 の製造は少数にとどまりました
全車が北海道内で使用され
1980年までに除籍されています
浅田次郎の小説『鉄道員(ぽっぽや)』に
登場するのが本形式で
映画化に際しては既に現車が存在せず
キハ40を改造し使用されました
キハ11 (天賞堂) やっぱりローカル気動車-25
天賞堂のプラスチック製の キハ11 一般色です
2009年に発売された キハ17 のシリーズの一つで
出来上がりも同様です
キハ11 は キハ17 を両運転台にした形式です
模型でも両運転台のモーター付ですので
昭和40年代のイメージではとても使いやすい車両です
実車は
便所付き両運転台車で
1955年から1957年にかけて
74両が製造されました
100番台の11両は耐寒耐雪装備車として
北海道に新製配置されました
単行で走ることが出来て、便所付のため
乗客が少なく かつ比較的長距離を走る路線で
重宝されました
よって逆に関西では珍しく、
奈良線や加古川線で僅かに見られました
キハ11のうち3両が キユニ11形 に改造されています
1980年までに全車が国鉄を引退しましたが
茨城交通へ譲渡されたうちの1両が
2007年から鉄道博物館で動態保存されています
キハ17 (天賞堂) やっぱりローカル気動車-24
天賞堂のプラスチック製のキハ17一般色です
2009年に旧標準色、首都圏色と一緒に発売されました
最近でも店頭で販売されているようです
40年前のエンドウ製品以来の
お手軽価格のキハ17系列です
先に発売された キハ20系列 と同じくすっきりとした出来上がりです
クリーム色が若干白っぽく感じますが
実物でも大部分が色あせれてこのような感じでしたので
まあ良いかと思います
私はパーツは何でも付けたくなる性格で
車番や配置区の関係なしに
付属の複線用スノープロウは必須です
ただ、貫通幌とエアホースを
そのまま取り付けてみると
透き通り感があり、安っぽく見えるのが残念です
面倒ですが自分で予め塗装しておくべきですね
製品は全車両がモーター付きなので
プラスチック製品としては高価になります
実物と同様に片側台車の2軸を駆動しますが
これだけで走るには十分な力がありますが
真鍮製のキハユニ等を増結するとなると
もう少し余裕が欲しく
動力を集中した全軸駆動であればと思います
実物は
国鉄の量産形普通列車用気動車の
最初のグループの中の主力形式
「バス窓」が特徴で
1953~1957年に約400両が製造され
北海道から九州まで各地で見られました
国鉄としては1981年まで活躍していました
キハ66, 67 (エンドウ) やっぱりローカル気動車-23
エンドウの真鍮製 キハ67 メーカー完成品
登場当時をモデルとした2012年の製品です
九州北部でのみ走っている珍しい形式であるためか
これまでHOゲージでの製品化は
殆どされて無かったように思います
きっちりとした組立てで
この形式の特徴で、連結面側の屋根上にある
冷却ファンと細かな配管類も綺麗に仕上げられています
登場時をモデルとしているのでベンチレータも並んでいます
生産数量が少なかったのか
模型店の店頭で実際に陳列展示販売されているところは
殆ど見掛けませんでした
こちらは 同じく キハ66 です
実物が キハ66+キハ67 の2両編成でユニットを組んでいるのと
同じように模型でも2両セットで発売されました
実車は
1974年に九州筑豊地区用の一般形として
15編成の30両が登場しました
前面はキハ65やその後のキハ40に似た
高運転台のパノラミックウインドウで
国鉄急行色で両開き扉、車内には転換クロスシートを備え
エンジンも高出力のDML-30HSHを搭載し
当時の急行型の大多数よりも豪華な仕様でした
2連一組の側窓は新快速電車117系に似ています
キハ66には便所が設置され、一方キハ67には
冷房等サービス電源用発電機が搭載されています
現在でも長崎地区で使用されています
模型ではロスト製の前面スカートが
左右で歪んでいるように見えるのは
気のせいでしょうか
キハ50 (フジモデル) やっぱりローカル気動車-22
フジモデルのバラキットを組み立てた真鍮製のキハ50です
50 というキリの良い数字ですが実際には
マイナーな形式すぎてメーカー完成品は発売されておりません
ぱっと見たところはキハ17系列の便所なし片運転台車ですが
キハ16 ではありません
キハ50は 勾配線区用にエンジンを2基搭載した試作車です
ただ
床下のエンジンの偽装の関係で所定の20m車体に収まらず
22mにまで伸びてしまいました
これは在来線旅客車両としては今でも最長クラスになります
元から車体断面の小さいキハ17系列なので
車両が更に長く見えます
キハ16 と並べてみると2m分の差があります
運転台の無い側の旅客扉のステップ部分の
スカートが妻面まで回り込んでいないのも
この形式の特徴です
実車は
キハ44600として1954年に2両のみ製造され
後に称号改正によりキハ50に改番されました
キハ17系列の2基エンジン搭載の最初の試作車として
関西線で試用するため奈良区に配置されました
技術的な理由で車長が22mになり
入線可能な線区が限られたため量産には至らず
1956年には全長を20.6mに抑えた キハ51 代わられ
さらに同年末からは準急形 キハ55 として
量産されることになりました
1961年にはエンジンを1基降ろし
郵便荷物合造車に改造した キハユニ17 となりました
こんなマイナー形式のキットを発売してくださる
メーカー様に感謝します
キハ16 (エンドウ) やっぱりローカル気動車-21
やっぱりローカル気動車-20 キハ40 (マイクロエース)
マイクロエースのプラスチック製 キハ40
2007年の製品で同社としては北海道専用の
キハ183 に続くHOゲージ第2弾です
この100番台は、これまた極寒地向け北海道型です
側窓が小さく二重窓であったり
台車が空気ばねであるところが
本州型、暖地向けと異なるところです
北海道ファンにはたまらないと思いますが
本州ファンは2000番台の暖地向けを
期待していますがどうでしょうか?
前作のキハ183に比べると
相変わらずゴツゴツした成形ですが
塗装は幾分良くなっています
走行性能もいたって普通です
同時に白を基調とした現在のJR北海道塗装も
発売されましたがこの朱色一色を選びました
我が家では特急型から一般型まで
朱色とクリーム色のツートンカラーが基本ですが
その中では数少ない朱色一色の塗装です
国鉄時代、全盛期の色がこれだったので
やむを得ません
実車よりも朱色がきつく感じるのは
気のせいでしょうか
実車のキハ40系列は
キハ45系列に引き続き
1977年から製造された一般型気動車です
それまでに一時期キハ40形式が存在したので
この系列は2代目と呼ばれることもあります
21m級、2.9m幅で裾を絞った大型車体で
朱色一色(首都圏色)で新製された最初の
シリーズです
両運転台車がキハ40
片運転台車がキハ47、キハ48となっており
更に系列には細かい番台区分があり
北海道から九州まで配置されました
大多数は各地の独自の塗装に塗り替えられ
ながらも、今も活躍しています
登場時はエンジンの出力の割には車体が重く
動力性能的に劣っていた様でしたが
現在は大出力エンジンに換装されています
やっぱりローカル気動車-19 キハ52 (天賞堂)
天賞堂のプラスチック製の キハ52 -0番台です
マイクロエースのプラスチック製との競合です
これにはデジタルではない
アナログ直流のパワーパックでも
サウンドが楽しめる「カンタム」と言う米国製の
システムが搭載されています
このシステムは天賞堂製のD51蒸気機関車や
DD51ディーゼル機関車にも搭載されており
気動車としては今回初となります
十分なスピーカ音量があり
初期設定ではうるさいくらいです
パワーパックと線路の間に
カンタムコントローラを接続することにより
任意で汽笛やその他の音を鳴らしたりも出来ます
旧塗装、首都圏色、シールドビーム2灯、等も発売されましたが
やはりこれ、250W単灯の一般色ですね
きれいな出来上がりです
強いて言えばヘッドライトケースが肉厚で
赤色が目立つことでしょうか
相変わらず透明感のあるジャンパ栓で
これは自分で塗れば済むことなのですが
サウンドシステムを搭載していない製品も
発売されています
それから計算するとサウンド代が2万円となります
カンタム搭載車は起動電圧が高いので
非カンタムの動力車とは併結できません
そのあたりを踏まえて
編成や増備計画を組まねばなりません
やっぱりローカル気動車-18 キハ05 (珊瑚)
珊瑚模型店の真鍮製 キハ05 メーカー完成品です
ベンチレーターがプレス製の初期製品
今から30年以上も前の製品ですが
大事に保管していますので今でも綺麗です
驚くことに箱のスポンジも経年劣化は
全然問題ありません
購入当時は抵抗制御式のパワーパックでは
スロー運転が効きにくかったのですが
今のトランジスタ制御のパワーパックなら
音は大きいですが、まずまずスムーズに走ります
実車は
1933~1936年に製造された
16m級のガソリンカー キハ41000を
1950年代にディーゼルエンジンに換装し
その後の改番によりキハ05 となりました
同じ系列で種車の違いによるキハ04、キハ06を
合わせると全部で約140両あり
国鉄では1960年代半ばまで活躍し
関西では晩年まで姫路、加古川、米子にも
配置されていました
その後、多くの車両が地方私鉄に譲渡され
その中でも同和鉱業片上鉄道では
小改造は施されたものの1990年代初めの
廃線まで使用されました
模型のローカル線にもちょうど良い寸法
旧型車らしいウインドシル、ヘッダー
小窓が並んだ美しさ
これがこの系列の人気の理由です
この キハ05 を荷物車に改造したのが
先に紹介した キニ05 ←リンク です
やっぱりローカル気動車-17 キハ46 (フジモデル)
やっぱりローカル気動車-16 キハ24 (カツミ)
カツミの キハ24 真鍮製メーカー完成品
2010年製の縦入れ赤箱、高価格品です
先に紹介した同社製の キハ23や キハ45を
更に発展させた綺麗な仕上がりです
この時期の製品でもモーターが旧型コアレスのLN-14なのは
その少し前のエンドウ製の北海道型キハとの併結を可能とする
当時としては有難い配慮かも知れません
今はそのLN-14も廃版完売となった様ですが
これから先はどうしましょうか
実車は
キハ23の極寒地向けとして
1967年に10両が製造されました
最初は郡山にも配置されましたが
その後は全車が北海道に集められました
側窓がキハ22と同様の小さな二重窓になり
ドアが車端に寄せられデッキがついたのが
大きな特徴です
キハ22 と共通で急行「せたな」「松前」「えさし」などの
の運用にもつき、1995年まで活躍しました
やっぱりローカル気動車-15 キハ45 (カツミ)
カツミ製の キハ45 メーカー完成品です
先日紹介したキハ23の相方で
暖地向けの片運転台車になります
同じく1992年製の高価格品で
貫通扉や乗務員扉のハンドルまで表現されています
このシリーズはMPギアの割には
非力で音が大きなCN-16の片台車駆動でして
それを気にして毎回モーター車を買うので
編成時には必要以上にモーター車だらけになります
ま、実物の駆動方式を尊重するということで
昔のウォームギア駆動にに比べると
遥かにスムーズに走りますが
実車は
1966年から1969年の間に98両が製造されました
この系列を キハ45 にするために
従来の客車改造のキハ40系、キハ45系は
事前に キハ08、キハ09系に改懐されています
よってキハ45系の二代目となります
我が家には新旧の両系列が配置されています
初代のキハ45はこちら
片運転台車ゆえ長編成の地区に配置され
晩年は赤一色の首都圏色となって
1995年まで活躍しました
キハ23との並びです
両運転台、片運転台の違い以外は殆ど同じです
やっぱりローカル気動車-14 キハ23 (カツミ)
カツミ製の キハ23 メーカー完成品です
何度か再生産が繰り返されていますが
これは最初である1992年の製品です
気動車はエンドウの得意分野と思いきや
この系列だけは何故かカツミからの発売です
過去には しなのマイクロ からも発売されていましたが
実物が少数派のため、模型界でも少数派です
キハ20系とキハ58系を足して2で割ったような
近代的な近郊型気動車です
一般色のため前面はキハ58の色違いみたいで
しかし裾絞りがなくてヒョロっとした
独特の雰囲気を持っています
両運転台なので重宝しますし
模型でも手元に1両は欲しくなる形式です
動力は MP の CN-16 となっており
当時のエンドウ製品との混結も考慮されていました
実車は
1966年から製造が開始された一般形の気動車で
片運転台の暖地向け キハ45 が主たる形式であるため
キハ45系列と呼ばれています
ラッシュと閑散時のどちらにも対応できるような
両開き扉のセミクロスシート車で
近郊型というカテゴリーにも分類されます
その系列の中で
エンジンが1基で両運転台の暖地向けが
キハ23 となり 54両が製造され
2003年まで使用されました
全盛期の西日本では
山陰線や播但線、加古川線で見られました
その後のキハ47系列の基本となった形式です
やっぱりローカル気動車-13 キハ52 (マイクロエース)
マイクロエースのキハ52-100番代、
プラスチック製で特定番号機の
大糸線のキハ52 115 が
シリーズの第一弾として2008年末に発売されました
シールドビーム2灯、屋根上の冷房装置、床下灰色
方向幕、ワンマン表示、防護無線アンテナと
昭和の時代の全盛期とは大きく変わっていますが
現役最後のキハ52をモデルにしたと言うことで
思わず買ってしまいました
レタリングがきれいに入っていて
一見、良く纏まっているように見えますが
異様に大きな肘形連結器と
前面と屋根の接続部分の隙間が残念です
実車は
キハ20系シリーズの一形式で
山岳路線用にエンジンを2機搭載し
全長が1.3m伸びた
山岳路線用の一般気動車です
1958年から112両が製造され
国鉄→JRでは2011年まで使用されました
続いて2010年の初めに
特定番号機として米子区のキハ52-128が
発売されました
木次線での活躍の姿が懐かしいです
実車の末期の姿に忠実に作られていて
片側のヘッドライトは改造後の
単灯のシールドビームになっていますが
愛好家は登場当時からの単灯250Wの
製品化を期待していました
とりあえずこの時点ではこれで我慢しました
そして第3弾として、2011年7月に
キハ52の0番代が発売されました
100番代に比べると車体中央部分の窓配置の
少し離れているのが特徴です
つまり車体の金型をわざわざ新調したのですね
気合が十分に感じられますね
にもかかわらず、残念ながら
一般色はシールドビーム2灯のみの発売で
全盛期の250W単灯は今回も発売見送りです
こうなるとメーカーさんのセンスなのか
あとで単灯を発売してもう1両買わせる策略なのか
よく分からなくなってしまいます
しかし
そうこうしているうちに
天賞堂からもプラスチック製のキハ52-0番代が
発売されることになりまして
愛好家の興味は完全にそちらに移った模様です
一番美味しい形態を発売することなく
このまま消えてゆくのでしょうか
シリーズを発売する順序は難しいですね
これはモーター無しで購入し
天賞堂製のモーター車と連結して走らせています
やっぱりローカル気動車-12 キハ22 (天賞堂)
天賞堂のプラスチック製のキハ22です
キハ20と同じく2005年に発売されました
首都圏色も発売されたのですが
やはり全盛期の一般色を選びました
特定番号機、と言う程ではありませんが
最初から車番が印刷されており
その位置が微妙にずれていたりして
残念でした
これはベンチレーターが6個で
乗降扉がプレスドア仕様の
初期型のモデルとなります
模型の世界で福知山線や山陰本線の
再現を目指していた我が家に入線した
初めての北海道型気動車でした
プラスチック製で廉価だったこともあり
気軽に購入したのが大失敗
プラスチック製でなければ
買わなかったと思いますが
これが、その後、北海道型の沼に
はまるきっかけになったのです
実車は
1958年から1965年にかけて
313両が製造された
北海道の代表的な一般型気動車です
キハ20の極寒地仕様に相当し
外観では車端のデッキ付き乗降口と
小型の一段上昇二重窓が特徴です
一部は北海道内だけではなく
新製時から青森・秋田・山形・岩手県内の
各区にも配置されていました、
1999年には全廃されましたが
今でも各地で保存車が見られます
天賞堂からは同時に
キハ22の後期型も発売されまして
こちらはベンチレーターが9個です
乗降扉がフラットドアになっていますので
少し新しくも見えます
個人的にはプレスドア派です
やっぱりローカル気動車-11 キハ20 (天賞堂)
天賞堂の キハ20メーカー完成品です
HOゲージキハ20系列では新しい製品です
2005年の製品で
天賞堂プラスチック製気動車シリーズでは
最初のグループになります
車体中央の床下に配置したモーターから
片側台車の2軸に動力を伝える方式は
実物には似ているのですが
模型としては非力なためか
モーター付き車のみの発売で
モーター無し車は販売されませんでした
なので2~3両を揃える場合には
他社のプラスチック製の気動車に比べると
全部モーター付車ゆえ高価になります
かと言って素晴らしくスムーズな
走行性能と言う程でもありません
いたって普通の走りです
ただ真鍮製に比べるとお手頃価格ゆえ
人気は上々で売り切れが続出し
市場からはすぐに姿を消したようです
ジャンパ栓が未塗装で透き通って見えるのが残念
KATOのように予め塗装していてくれたら
見栄えがかなり良くなったと思います
まぁ自分で塗れば良いのかもしれませんが
とか言いながらも、全体的に見れば
良く出来ていると思います
やっぱりローカル気動車-10 キハ25 (エンドウ)
エンドウ製の キハ25 メーカー完成品です
キハ20系列は模型メーカー各社の
競作になっています
エンドウが手掛けたのは1990年代の
この仕様が最初でした
精密度が高く素晴らしい出来上がりですが
お値段も結構高くなりました
他社からは完成品としては発売されていなかった
バス窓車を選んでみました
バス窓と言えばキハ10系列がポピュラーですが
それよりも大型車体になって
ウインドシルのないスマートな車体と
バス窓の組み合わせもなかなかのもので
1両は欲しくなるスタイルです
実車のキハ25は
キハ20を片運転台にした形式で
1957年から1963年にかけて
約140両が製造されました
製造初期からの約半数は
旧型のDT-19台車を履いていて
側窓が「バス窓」と呼ばれる
上段Hゴム固定窓で登場しました
片運転台ゆえ単行での運用が出来ず
地方私鉄への譲渡もなかったことから
1987年までに全車が引退しています
旅先でキハ20系列のバス窓車を見掛けた時には
大はしゃぎしたのを今でも覚えています